実務雑感vol.9~相続&成年後見
2020年12月17日
★相続のためだけなのにずっと
成年後見制度を利用し続けなければならない・・・
それは理不尽なことなのか!?
相続が発生したらまずはどんな相続人が
いらっしゃるのか 俯瞰します。
高齢者の場合は特に判断能力に気を遣います。
なぜなら遺産分割協議をしたり、
遺言があって相続を受ける場合も、
程度にもよりますが認知症の方がいると
手続きが進まないからです。
このようなときに利用するのが成年後見制度で、
私が経験するほとんどのケースはこのパターンで
その方の後見人に就任しています。
親族が後見人になるケースもありますが、
大抵は利害関係が複雑になるので、
私と二人で後見人に選任されたり、
私が後見監督人に選任されて
親族後見人を 監督したりもします。
たった一度の相続というイベントがきっかけで
その後もその方がお亡くなりになるまで
(あるいは判断能力が回復するまで)
後見人や後見監督人という立場でその方をお支えします。
一方で、ご本人の親族からすれば
たった一度のイベントのために 後見人や後見監督人がついて
そのイベントが終わったら後見はおしまい、
ということにはならない・・・
そのことが成年後見制度を 重たいものに
しているのかもしれません。
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