破産免責審尋で考えたこと
2012.01.21
昨年、あるお客様の自己破産申立のお手伝いをしました。
先日いよいよ最終段階といってよい免責審尋期日を迎えました。
当方は必ず免責審尋期日にはご本人に同行するようにしています。
裁判所によって、あるいは当日の破産者の集められた数によっても違うとは思いますが、裁判官からいつそのお客様が呼ばれるのか(要するにいつ審尋が終わるのか)は当方にとって少々興味があります。
大勢いる中で最初の方に呼ばれるのか、あるいは一番最後に呼ばれるのか、どんな基準で呼ばれる順番が決まっているのか、長年この仕事をしているのですが、いまだによくわからないのです。
事件番号順ではない、債権者集会場(免責審尋が行われる部屋)に入って受付カードを書いた順の時もある、一番最初に部屋に入ったのに一番最後に呼ばれる時もある、弁護士事件優先のときもあるしそうでもないときもある、とさまざまです。
当方はなるべく早く終わらせたい一心から、開始20分前にそのお客様と待ち合わせをし、部屋に入って出頭カードを書いてもらいました。案の定一番乗りです。
ところが、お客様はなかなかその部屋から出てきません。当方はまだかまだか、と少々いらいらしていました。結果、そのお客様が裁判官の審尋が終わって、その部屋から出てきたのはなんと一番最後だったのです。
この「待ち時間」について、無駄な時間と考えるか、お客様に自己破産するに至ってしまった自分の人生を振り返ってもらう時間と考えるか、債務を免除してもらって債権者へ迷惑をかけることへの最後の反省の時間ととらえるか、いろいろと当方なりに考えました。
なぜ自分が一番に来たのに、最後に解放されなきゃいけないんだ、と思うのは普通の感覚でしょう。しかし、免責審尋の場合は違います。この待ち時間に人生を振り返り、反省し、再出発を期すという意味があるのではないでしょうか?
そのお客様は部屋から出てきたとき、ほっとした様子で、当方に向かって「どうもありがとうございました」、とおっしゃってくださいました。きっと有意義な待ち時間だったのしょう。
「待ち時間」に「待ち時間」の意味について考えたというお話でした。
» 一覧へ









